その街の魅力をその街の人は知らない
「彦根を歩いていたら、小さな子供が僕の横を走って通って行ったんです。いいところだなぁ。」と
静かな興奮で話してくれたのは昨年ゲストハウス無我に宿泊してくれた東京の大学生。
コロナ禍なのか、大都会の事情なのか、子供が走っていないのかい?と思いつつ
彼の感受性が新鮮なのと、身近にいる子供の姿が日常の宝なんだと気が引き締まった。
こういうゲストハウス仕事の冥利に尽きる。
よくスタッフ間で、やっぱやめられないよね、と言いたくなる瞬間。
この昨年のエピソードを書き表せないでいたのだが、その日が今日やって来るとは、、、。
昨日、亀の井ホテル彦根のオープンレセプションのお招きに預かり、
皆さまの熱いスピーチなどを拝聴する中で『この街の魅力は』『売りは』と改めて考えさせられる。
一概に観光と言うと、『賑やかし』が多くてげんなりだが、
静と動が見極められたものであってほしいと思っている。
そのようなビジョンを持っていらっしゃる方のスピーチを端的に拝聴できたので収穫であった。
そして、さっきの東京の大学生の彦根感動話が浮かんできたのである。
人のハートを掴むことは並大抵のことではない。
この家業を始めて痛切な思いだ。
かと思うと、見飽きて当たり前すぎるものが旅する異邦人に受けたりするのも現実。
旅する人の見聞をしっかり聴ける自分たちでいよう。
咀嚼してゴックン、、、ではなく
一人でも多くの人に伝えていこう、世界中に。
✒️ママ noriko✒️