第一回歴史カフェ
12月12日(土)13~15時、ゲストハウス無我で第一回歴史カフェを開催しました。
以前宿泊してくれた方やご近所の方が参加してくださり、こたつを囲んでアットホームな
雰囲気でした。
内容は、学芸員(滋賀県へ移住したばかりの坂本さん)による大正時代の
買掛帳を解読、当時と現代を照らし合わせていくものでした。
ゲストハウス準備中に当館から出てきた買掛帳。やっと日の目をあびた、オタカラのひとつです。
着物・乾物・薬など買掛帳に書いてある品目も多彩で、参加者の中には実際
子供のときお遣いで使ったことがあるといわれたご婦人(80代後半)がみえました。
御年輩の方が多かったおかげでしょうか、進行役が促さずとも、参加者の口々から
昔の記憶が語られ、あっという間の二時間でした。
今回お願いした学芸員の坂本さんは、半年ほど前に当館に宿泊していただいた方。
私がこのイベントを是非彼女に!!とこだわったのには理由がありました。
以前、私が彼女に「ウチの近くの銭湯のおばあさん体調悪いみたいで、よく休業になるのよ」と言うと
「え!それだったら、ちゃんと休んで欲しい!」
と彼女は言ったのです。
なんと優しいのでしょう。大抵の人は、後継ぎやヘルプの心配はするけれど、おばあさん側
に立った心配ができる人は私も含めいませんでした。商売としては成り立ちませんが、
お風呂我慢できるから、しっかり休んでまた元気に銭湯営業してね、というくらいの
思いやりが人間社会には必要ですね。とくに高齢化の地方 都市には。まして地域活性
を実現するのなら、彼女のような芯のある優しさが不可欠でしょう。
そんなわけで、たかがゲストハウスのイベントなんですが、こんな心根の優しい彼女に
歴史カフェの講師をお願いしたってわけでした。
みなさん盛り上げてくださってありがとうございました。 (のりこ)